スコア的には良かったのですが、内訳を見ると反省点が多いという結果でした…
これはやるべき、これはやっちゃダメという参考にしていただければ幸いです。
CBTの結果
得点率94.35%と、スコア的にはこれまでの最高点だったのですが…A領域がひどすぎました。薬学部でのCBTでも基本的事項の部分だけ低かったという記憶が蘇りました…。医療従事者としての資質ないんじゃないか頑張ろう!!
CBT本番の3週間前に受けた模試では目立つ苦手分野は無かったはずなのに。
本番ではプール問題と新作問題がランダムに出題されるので、きっと難しい問題に奇跡的に当たってしまったんでしょう。。。うん。きっとそうです笑
反省点
というように現実逃避してみても、A領域の低さは現実のことなので振り返ってみます。
私は今回クエスチョンバンクの購入をケチってしまいました。2019年からテコムもCBTのオンライン問題集をリリース開始したので、初年度は無料という誘惑に負けてしまったのです。
皆んなが使っているQBオンラインを使わなかったこと。
これが今回A領域が得点出来なかった大きな原因の1つだと思います。
テコムのオンラインである「テコプラ」も悪くはないのですが、問題の再現率が低いことや、画像問題の画像が荒いこと、解説に間違いが多々あることに加え、A領域の問題数が少なく、問題演習が足りなかったのだと分析しました。
国家試験の勉強の際には決してケチることなくお金を使おうと決意しました笑
QBは買うべし!オススメの進め方
やはりCBTはメディックメディア社のQBが第一選択だと思います。
オススメの順番はvol.2→3→1→4→5です。ベースとなる知識を2、3、1で固めて、4とか5で理解度をチェックするイメージ。
臨床医学のvol.2と3だけで出題の6割を占めますのでここは最優先!!
基礎医学を含むvol.1は早めにやっておくと臨床医学とリンクして記憶の定着が促進されるのでオススメです。
4連問のvol.4も大事で、その出題形式にまず慣れることが大事です。慣れれば難しい4連問の1問目もだんだんとわかるようになってきます。
最新問題が収載されているvol.5からもけっこう出題されるので必ずやっておきましょう。
オススメ勉強法
①medu4もしくはQAssistを受講→ベースとなるテキストを作る
②QB onlineで問題演習→忘れてたところをテキストに戻って復習
③あとは②の繰り返し
medu4またはQAssistを受講して、ベースとなるテキストを作っておくことを強くオススメします。
わからないことがあった際に立ちもどれる場所、それがベーステキストです。国家試験まで一貫して使えるため何回も見返す度に記憶に定着していきます。
自分で疾患をまとめたノートを作るよりも効率がいいですし、国家試験でも問われる重要ポイントをおさえてくれているテキストなので網羅性があります。
本番まで時間がなくても大丈夫。
疾患を理解し、イメージを固めることが最優先なので、各予備校の動画の国家試験問題を解説する部分は飛ばしてもオッケーです。そうすると1コマが40分以内で終わります。1.5倍速にすればもっと早いですね。
マイナーの出題分野はだいたい決まっているので全部見る必要はないです。頻出の解剖やよく出る疾患だけ視聴すればいいです。
QBでわからなかったところはベーステキストに戻って色の違うマーカーを引くなり、再確認して再度インプットします。
絶対やってほしい勉強法
そして一番大事なのが、「他人に説明すること」です。結構やらない人が多いのですが、ここをやるのとやらないのでは雲泥の差です!!
ラーニングピラミッドという知識の定着率と学習方法の関係を示したものがあります。
- Lecture(講義)…5%
- Reading(読書)…10%
- Audiovisual(視聴覚)…20%
- Demonstration(実演説明)…30%
- Discussion Group(議論し合うグループ)…50%
- Practice Doing(練習)…75%
- Teaching Others(他者に教える)…90%
出典:National Training Laboratories
実際に、話す動作が入るだけで講義や読書、視聴覚よりも効率が良いことが分かっています。
特に、ビデオ講座を見たあとではわかったつもりになることが多いです。自分の理解度を確認するために、自分の言葉で自分に説明してみましょう。
うまく説明できないところ=まだわかっていないところです。後ろで書いた勉強会とも繋がってくるのですが、友達と質問し合うことで互いのわかっていない部分が明確になり、しかも「分からなかった」という感情が記憶の定着を促進するので効果的です。
わかっていないところを集中的に勉強しましょう。
余談
私は薬学部で一度ポリクリを回っているのですが、診療科にもよるものの帰宅後に予備校のビデオ講座を受講する余裕はないことが多いです。なので時間的余裕のある3、4年のうちにビデオ講座を受講し終えておくとポリクリが圧倒的に楽になりますよ!
いろんな分野をリンクさせる!
各科目とリンクさせる!
新しい知識を覚えるときには、既存の知識と結びつけると覚えやすいという特徴があります。
これは薬剤師国家試験の勉強でもやっていたことなのですが、科目を横断するような勉強をすると記憶に定着しやすくなります。
例えば、「赤血球」をテーマにあげてみます。
「血液」→「糖尿病」
・赤血球の半減期は120日
→HbA1cは過去1〜2ヶ月前の平均血糖値を反映
「血液」→「生化学・法医学」
・成熟赤血球は脱核している
→解糖系にエネルギーを依存している
→DNA鑑定の試料とならない
「血液」→「腎臓」
・赤血球はマイナスに荷電
→糸球体もマイナスに荷電していてチャージバリアとして機能して、尿中に赤血球が捨てられないようにしている
「血液」→「病態生理学」
・赤血球表面にはシアル酸がある
→表面はマイナスに荷電
→プラスに荷電しているフィブリノーゲンや抗体が増えると沈降しやすくなる(多発性骨髄腫)
1つの知識から他の科目にも応用がきくので、覚える量を減らせますし、本番で忘れていても他の科目を解いているときに思い出す可能性が高くなります。
ゴロ合わせや文字からの連想を利用する
範囲が膨大なので覚えきれないことも多々でてきます。それらはゴロ合わせで対処します。
薬学部でカタカナの薬品名をゴロで覚えまくったせいか、一瞬でゴロを作れるようになっていたため、CBTの勉強会では「ゴロ職人」と呼ばれていましたw。
例としては
タンパク合成阻害の抗菌薬→「悪魔の手はタンパク質でできてる」
・アミノグリコシド
・クロラムフェニコール
・マクロライド
・テトラサイクリン
などです。
もしくは、文字から連想できるようにすれば覚える量は格段に減ります。
例えば、A型肝炎ウイルスは牡蠣、E型肝炎ウイルスはイノシシなどの生食が原因という事実を覚えるには、「牡蠣→KAKI」、「イノシシ→Eノシシ」のように組み替えてみると楽に覚えられます。
基礎医学はmedu4がオススメ!!
基礎医学は学士編入試験の出題範囲だったので概ね得意だったのですが、2年後期から編入したため発生学は履修していませんでした。
そのため苦手意識が強かったのですが、2019年にmedu4から「基礎医学」講座が出ました!!
めっちゃわかりやすいです。しかも点が取れるようになります!
12コマ5000円で受講できるので、受ける模試を1つ減らしてでも時間を作って受講した方がいいと思います。
上記の通り、基礎医学と臨床医学をリンクさせれば推測できるようになるので、覚えるべき知識量がグッと減ります。
気があう友人と一緒に勉強会をする!
ありがたいことに一緒に勉強してくれる若い子達が10人近く集まりました。現役生、浪人生、再受験生、学士編入生すべての種類が揃ってましたw
テレビにiPadを接続して、みんなで同じ問題を一緒に解いていきました。実況中継的にみんなの感想が聞けるので、難しい問題の時にはかなり盛り上がって楽しかったです。
みんな一人一人理解力や得意な分野、文章読解力などが異なるため、様々な解き方や解釈に触れることで視野が広がりました。
例えばグラフの読解問題とか。地頭のいい子たちの解き方は本当に参考になりました。ありがとう。
また、人に問題を出したり説明することで自分のアウトプットになりますし、自分の理解が間違っていないかをチェックできます。
また、上述のラーニングピラミッドの観点からも、「教える」行為は最大の知識定着率につながります。
他の利点として、頭のいい人を呼んでおくとわからないことはすぐに質問できますし、「みんなわからないような高度な内容はCBTには出ない」と深掘りしすぎを予防することもできました。
自分だけの演習時間も欲しいので、私たちは18時までは個人で問題演習して、18時から一箇所に集まってみんなでQBオンラインを一緒に解き進めました。
一緒に勉強したメンバーはみんなかなり成績が良くなっていました。今回94%得点できたのは勉強会のみんなのおかげだと思います。
勉強会は本当にオススメです!
勉強会で大事なマインドセット
知らないこと、分からないことを恥ずかしいと思わないことが重要です。質問すれば教えてもらえるんですからバンバン聞きましょう!
人と比べないことも大事です!
1人ひとり背景が異なり得意分野が違うんですから比べることに意味は無いと思います。例えば薬剤師の自分は薬理の問題はそりゃ簡単ですし循環器が好きな人はそこは得意でしょうし。
クエバンなんかは他の人が1日に解いた問題数がグラフで出るようですが、比較対象は他人ではなく過去の自分です。どれだけ正答できるようになったのかを指標にしましょう。
以上です。読んでいただきありがとうございます。少しでも参考になれば幸いです。
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