グラム陽性球菌(桿菌)・グラム陰性球菌(桿菌)の覚え方やゴロ

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勉強法・覚え方
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2月12日はペニシリンの日だそうです。イギリスのオックスフォード大学附属病院が、世界で初めてペニシリンの臨床実験に成功した日なんだとか。

それにちなんで、グラム染色で分類して抗菌薬と対応させていきましょう。

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グラム陽性菌とグラム陰性菌の構造の違いと抗菌薬

グラム染色 Wikipedia

グラム陽性菌は厚いペプチドグリカン層
グラム陰性菌は薄いペプチドグリカン層+リポ多糖を含む外膜(脂質)

グラム陰性菌の外膜は脂質のため、このままでは水溶性の栄養素を吸収できません。栄養素などを通過させるためにポーリンという孔が開いています。ココがポイントです!!

水溶性のペニシリン系は脂質である外膜に阻まれて、作用部位であるペプチドグリカンの合成部分、ペニシリン結合タンパクに到達しにくいという特徴があります。そのためグラム陰性菌に効きにくいわけです。(グリコペプチド系も同様です。)

一方、その点を改良したセフェム系(セファロスポリン系)はポーリンを通ることができ、グラム陰性菌にも作用を発揮しやすい特徴があります。

このように、抗菌スペクトルと繋がってきますので、対象の菌がグラム陽性なのか、陰性なのかを把握する必要があります。

臨床的に重要なのはグラム陽性球菌とグラム陰性桿菌です。

グラム陽性球菌

「○○球菌」

球が付くものと考えると覚えやすいです。

ブドウ菌、肺炎菌、連鎖菌、腸

グラム陽性桿菌

「羊羹が派手に嫌いな黒ボウズ、セーターがリアル」

羊羹:グラム陽性桿菌

は:破傷風菌
で:ディフィシル
嫌:嫌気性菌
黒:クロストリジウム属
ボ:ボツリヌス菌
ウ:ウェルシュ菌

セ:セレウス菌
タ:炭疽菌
リアル:リステリア、ジフテリア

グラム陰性球菌

「一休さんは随分淋しいと語る」

一休:グラム陰性球菌
随:髄膜炎菌
淋:淋菌
語る:モラクセラ・カタラーリス

グラム陰性桿菌

「印鑑持って赤と緑のセーラー服百枚抱いて、これらをくれとサルのチーフに震えて行った」

印鑑:グラム陰性桿菌
赤:赤痢菌
緑:緑膿菌
セーラー服:セラチア
百:百日咳菌
抱い:大腸菌
これら:コレラ菌
くれ:クレブシエラ
サル:サルモネラ
チーフ:チフス菌
震えて:インフルエンザ桿菌

非定型(細胞壁なし+偏性細胞内寄生菌)

「舞子はケチで暗いレジ打ち」

舞子:マイコプラズマ(細胞壁なし)
ケチ:リケッチア
くら:クラミジア
レジ:レジオネラ

細胞壁が無かったり、細胞内に寄生していますので、細胞壁合成阻害薬(βラクタム系やグリコペプチド系)は効きません。

これで抗菌薬のスペクトルを覚えやすくなります

これで抗菌薬の知識とも繋がりやすくなります!

練習問題

インプットしたなら必ずアウトプットして理解度を確認&記憶に定着させましょう!!

問1.グラム陽性球菌を4つあげよ。

正解・解説はこちら
正解は黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、腸球菌、連鎖球菌

問2.グラム陰性桿菌を出来るだけあげよ

正解・解説はこちら
正解は赤痢菌、緑膿菌、セラチア菌、大腸菌、百日咳菌、コレラ菌、クレブシエラ、チフス菌、インフルエンザ桿菌

問3.グラム陰性球菌を3つあげよ

正解・解説はこちら
正解は髄膜炎菌、淋菌、モラクセラ・カタラーリス

問4.グラム陽性桿菌を芽胞を形成するものと形成しないものに分けてあげよ

正解・解説はこちら

正解は芽胞形成するもの:破傷風菌、ディフィシル菌、ボツリヌス菌、ウェルシュ菌

形成しないもの:セレウス菌、炭素菌、リステリア、ジフテリア

問5.非定型の細菌をあげよ

正解・解説はこちら
正解はマイコプラズマ、リケッチア、クラミジア、レジオネラ

国家試験問題で理解度をチェック!

医師国家試験 110D22より引用

76歳の男性。発熱を主訴に来院した。10年前から慢性閉塞性肺疾患のため抗コリン薬とβ2刺激薬とを吸入している。喫煙は20本/日を46年間。3日前から発熱、咳嗽および膿性痰が出現したため受診した。意識は清明。体温38.5℃。脈拍108/分、整。血圧102/62mmHg。呼吸数24/分。両側の胸部に軽度のwheezesを聴取する。白血球8,200(桿状核好中球4%、分葉核好中球84%、単球2%、リンパ球10%)。CRP 7.3mg/dL。胸部エックス線写真(A)と喀痰のGram染色標本(B)とを別に示す。


原因菌はどれか。

a 腸球菌
b 肺炎球菌
c 化膿連鎖球菌
d 黄色ブドウ球菌
e Moraxella catarrhalis

正解・解説はこちら
正解はeです。

グラム染色では、赤色の球菌が見られますので、グラム陰性球菌と思われます。

選択肢の中で「球」が付いてないのはモラクセラのみです。


 

医師国家試験 102H31

65歳の男性。発熱を主訴に来院した。
現病歴:1週前から咳嗽と喀痰とを認めていた。3日前から高熱となり、膿性痰が増量し、昨日から呼吸困難も増強したため来院した。
既往歴:5年前から糖尿病を指摘され、食事療法を勧められていたが放置していた。
生活歴:喫煙は30本/日を26年間。飲酒はビール大瓶1本/日を40年間。
家族歴:特記すべきことはない。
現 症:意識は清明。身長168cm、体重68kg。体温39.2℃。脈拍112/分、整。血圧138/96mmHg。左胸部打診で濁音を認める。心音に異常を認めない。左側の呼吸音の減弱を認める。
検査所見:尿所見:蛋白1+、糖(-)。血液所見:赤血球410万、Hb 13.0g/dL、Ht 40%、白血球13,900(好中球80%、好酸球5%、好塩基球1%、単球4%、リンパ球10%)、血小板46万。血液生化学所見:血糖125mg/dL、総蛋白6.2g/dL、アルブミン2.6g/dL、尿素窒素20.0mg/dL、クレアチニン0.6mg/dL、総ビリルビン0.3mg/dL、直接ビリルビン0.2mg/dL、AST 53U/L、ALT 58U/L、LD 340U/L(基準176~353)、Na 141mEq/L、K 4.6mEq/L、Cl 109mEq/L、Ca 8.4mg/dL。免疫学所見:CRP 16.9mg/dL、β-D-グルカン 6.0pg/mL(基準20以下)。胸部エックス線写真(A)と胸腔穿刺液のGram染色標本(B)とを別に示す。

グラム染色で濃い青色→グラム陽性球菌。しかもぶどうの房のように集まっていますので黄色ブドウ球菌が考えられます。


以上となります。

最後まで読んでいただき有り難うございます。

少しでも参考になれば幸いです。

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