薬剤師として在宅訪問をしていた時にバイタルサインをとっていましたが、医学部のOSCEでも身体診察の手技が問われました。
私が行ったOSCE対策について書きました。
使った教材
・診察と手技がみえる vol.1
この本には多くの画像で手技とそれを行う理由が記載されています。聴診のCDも付属しており、OSCEだけでなくポリクリや卒後の専門外の診察でも使えるので買って損はないと思います。
公益社団法人 医療系大学間共用試験実施評価機構が出してるもの
・診療参加型臨床実習に参加する学生に必要とされる技能と態度に関する学習・評価項目
・診療参加型臨床実習に必要な技能と態度 DVD
これらは大学側から貰えます。動画をみながら、評価項目を一つ一つ確認しておきましょう。
文字から手技を想起できるように練習!
大学側からサンプル課題というものをもらえると思います。それには問われる診察内容が記載されています。
例えば頭頸部診察なら「リンパ節」のみ書いてありますが、当然ながら具体的な手順は記載されていませんので、自分で思い出せるように訓練しておく必要があります。
友人どうしで問題を出し合うのもいいと思います。意外と時間制限も厳しいのでしっかり本番を意識して練習すべし。
医療面接
ウエイトが大きいのが問診です。
質問する内容を整理しておくと、本番でもスムーズに行えると思います。私が使っていたのはこちらです。
か:家族歴
き:既往歴
く:薬・サプリメント、アレルギー
け:健康診断での異常指摘
こ:ここ最近の海外渡航歴
さ:酒、タバコ
し:職業、食事
す:睡眠・ストレス
せ:生理・性交渉、生活(ペット飼育、引っ越しなど)
そ:そなたが考えている疾患(解釈モデル)
た:体重変化
べ:排便・排尿状況
Location:症状のある部位
Quality:症状の性状
Quantity:症状の程度
Timing:発症時期、持続時間、頻度など
Setting:どのような状況で
Factor:症状を軽快または増悪させる因子
Accompanying symptoms:随伴症状
こちらの本に紹介されているLQQTSFAは薬剤師の時にロキソニンを買いに来る患者さんによく質問していた内容です。
慎重投与や禁忌を避けるためにも既往歴や現病歴、併用薬や副作用歴を確認し、NSAIDsで対応すべきでない疾患をスクリーニングするためにLQQTSFAで情報を整理していました。
そして体調管理!!
在宅訪問でも身体診察をしていて、薬局でも問診を取っていたためOSCEは割と安心して受けましたが、一番大事なのは体調管理です。
OSCE勉強もひと段落ついて、仲のいい友人と飲みに行き、鶏のレバ刺しを食べました。潜伏期間1週間でカンピロバクターを発症し、どの模擬患者さんよりもげっそりした状態でしたw。
この苦しみの経験から患者さんの心情をさらに親身に考えられるようになりました。
油断せず、うがい手洗いなどをしっかり行いましょう。
以上となります。
少しでもお力になれれば幸いです。
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