椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症の違い

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整形外科

椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症の違いについて、端的に答えられるでしょうか?先日テスト勉強をしていた際に疑問に思ったので調べてまとめてみました。

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椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症の違い

端的にまとめました。

椎間板ヘルニア:椎間板がはみ出し、脊髄を前から圧迫

脊柱管狭窄症:椎間板や黄色靭帯により脊髄を前後から圧迫

それぞれについて解説していきます。

まずは解剖の復習!

椎骨の間にあり衝撃を吸収するクッションとして働くのが椎間板です。

椎間板=髄核(中心)+線維輪(周り)からなります。

ヒューマンアナトミーアトラス2019 のスクリーンショットより引用

黄色靭帯は上の図の色が付いている部分です。脊髄の後ろ側にあります。

病気がみえる vol.11 より引用

椎間板ヘルニア

20〜40歳に好発

・労働やスポーツの刺激によって椎間板の髄核が飛び出して、前方から脊髄を圧迫→前傾で症状悪化

片側の下肢痛などの神経根症状がメイン→SLRテストが陽性

・はみ出した椎間板はマクロファージなどにより自然に分解される→保存療法がメイン

 

脊柱管狭窄症

50歳以上に好発

・加齢により脊椎がずれたり、長期間の刺激により椎間板や黄色靭帯が肥厚したりすることで、前後から脊髄を圧迫→ヘルニアと異なり飛び出しているわけではないので前傾姿勢で症状が緩和、後屈で症状悪化

・神経根が圧迫されている椎間板ヘルニアと異なり、神経根や馬尾神経を栄養する血管が絞扼されて虚血により神経症状が出現→SLRテストは陰性

・腰部の脊柱管狭窄症では間欠性跛行が見られる←姿勢を変えると症状が緩和

・基本はPGE1などの血流改善薬などの保存療法。ただし馬尾障害は治りにくいので手術を検討


腰部脊柱管狭窄症 プライマリケアにおける診断と治療 より引用

 

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