116回医師国家試験の合格証書が届きましたので成績と勉強に使ったものを記事にしておきます。
なんとか医師国家試験に合格できました!
成績開示
必修はギリギリですが必修・一般臨床のどちらも9割超えを達成できました。禁忌も踏んでいないようです。良かった。
1歳児の育児と並行するなかではこれが当時の精一杯だったので、満足しています。
そういえば薬剤師国家試験の成績通知書どこにいったんだろ…
使った教材
3年時:medu4(全て)
5年時〜:MEC(マイナー以外)
・Ankiアプリ(medu4の口頭試問を入力・過去問3年分(クエバン・テコプラ)
・勉強会
medu4メイン、MECをサブに使ってます。
medu4のテキストが秀逸で完成度が高いため、これをベースにして、MECや模試、クエスチョンバンクで新たに気付いたことや知識を追記するスタイルでした。
勉強法
ベーステキスト
まず各予備校の動画を受講しました。
medu4では検査や治療についてはさらっと流されてしまうので疾患の知識や画像をGoogle検索してテキストに貼ったりして補強していました。
参考までに下のAnkiアプリの欄に画像を貼っておきます。
過去問
直近3年分の過去問を正答選択肢だけでなく誤答選択肢をその理由までをじっくり時間をかけて勉強しました。
本当は5年分勉強するつもりでしたが、medu4やMECの直前講座で時間が足りなくなってたので3年分しか勉強できませんでした。
クエスチョンバンクとテコプラは、それぞれの予備校の運営する過去問演習ですが、解説の視点が異なるため両方参照してました(テコプラは無料)。
私は問題文に線を引いたり、鑑別を書かたかったので、厚生労働省の医師国家試験のホームページから3年分の過去問をPDFでダウンロードして書き込める状態で解いて、解説はクエバンとテコプラで見ていました。
Ankiアプリで暗記カード周回
Ankiという、暗記カードアプリがあります。海外の医学生の中では常識になっているくらい素晴らしいアプリです。
iPhoneでは3000円ほどかかってしまいますが、macやiPadとも連携できるため、それだけの価値があります!ちなみにAndroidは無料です。
ここでAnkiアプリと組み合わせていただきたいのがmedu4の口頭試問です。
medu4の口頭試問は一問一答形式で各疾患について知識を問うものです。過去問に出題された知識を基に作成されているため、3年分以上の知識を得るためにかなり有用です。
そのためAnkiアプリでmedu4の口頭試問を毎日暗記していました。「Anki medu4 口頭試問」と検索すると作り方を載せているサイト様が出てきます!
ただ、口頭試問は疾患に対する問題の数問分しかなく、それだけだと知識に偏りが出てしまいます…
そこで、時間も手間もiPhone容量も取られましたが暗記カード1枚1枚にmedu4テキストの該当する1ページをスクリーンショットして貼り付けて周辺知識も補強していました。
↓こんな感じです。上から試問、答え、補足です。
Gerota筋膜とか脂肪被膜の順番をなかなか忘れてしまってたので113A53の急性膵炎の画像を貼って「CTでは脂肪は黒」、「膵炎の炎症の波及をGerota筋膜が食い止めてる」ことを目で見て覚えやすくしてました。
このように知識を補足したり、他の資料や教科書の画像を貼ってイメージしやすいようにしています。
勉強会
途中からコロナのためにできなくなりましたが、勉強会で上記の直近3年分の過去問を一緒に解き進めて互いにわからないとこを話し合いながら進めていました。
問題に関連しそうな、皆が混同しやすい薬や病態をその都度整理すると喜ばれました!
また、「MENを除外したいなら頸部エコーをあてろ」などなど各自がポリクリで各科の先生たちから得たクリニカルパールを共有することができたので凄く有意義でした!
やっぱりインプットとアウトプットはセットでやると効果が高いと感じました。人に説明したり教えてもらったりで効率が良く、話した内容が本番に出題された時は嬉しかったです。
各科目とリンクさせる!
新しい知識を覚えるときには、既存の知識と結びつけると覚えやすいという特徴があります。
これは薬剤師国家試験の勉強でもやっていたことなのですが、科目を横断するような勉強をすると記憶に定着しやすくなります。
例えば、「赤血球」をテーマにあげてみます。
「血液」→「糖尿病」
・赤血球の半減期は120日
→HbA1cは過去1〜2ヶ月前の平均血糖値を反映
「血液」→「生化学・法医学」
・成熟赤血球は脱核している
→解糖系にエネルギーを依存している
→DNA鑑定の試料とならない
「血液」→「腎臓」
・赤血球はマイナスに荷電
→糸球体もマイナスに荷電していてチャージバリアとして機能して、尿中に赤血球が捨てられないようにしている
→チャージバリア破綻したのがネフローゼ症候群の微小変化群
「血液」→「病態生理学」
・赤血球表面にはシアル酸がある
→表面はマイナスに荷電
→プラスに荷電しているフィブリノーゲンや抗体が増えると沈降しやすくなる(多発性骨髄腫)
1つの知識から他の科目にも応用がきくので、覚える量を減らせますし、本番で忘れていても他の科目を解いているときに思い出す可能性が高くなります。
模試の成績
春MEC模試と冬MEC模試の成績です。
自大学ではあまりMEC模試が流行っていないのか、学内の登録者数が少な過ぎるために見かけ上の1位を味わうことができて幸せでした笑
やっぱり必修は苦手なままでした。
感想
やれたことは上記の通りです。というのも、コロナのせいで自宅待機となり、一日中1歳の子供の育児で疲れ果て勉強する気力もなく勉強時間も取れなかったためです。
勉強が進まずこのままでは落ちるのではないかとめちゃくちゃ不安でした。
でもこうなることを見越してCBTの頃からガッツリ勉強を始めていたのが功を奏したのか、なんとかなりました。
特に直前期は皆さんも不安になると思いますが、1つの予備校のテキストや過去問を繰り返して知識を定着させていれば大丈夫です!
これから受験の方、応援しています!不安になったらコメントでもお問い合わせでもいただければ応援メッセージを送らせていただきます!
以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
少しでも参考になれば幸いです。
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