胆汁性なのか、硬化性なのかという文字が違うだけで名前がよく似ており混同しやすいこれらの疾患について簡単にまとめてみました。
まとめ
原発性胆汁性胆管炎〈PBC〉 | 原発性硬化性胆管炎〈PSC〉 | |
障害部位 | 肝内胆管 | 肝内外胆管 |
癌 | 肝癌 | 胆管癌 |
病態 | Bile duct(胆管)が潰れる | Senika(線維化) |
病理 | 非化膿性破壊性胆管炎 | 輪状線維化 |
疫学 | 中年女性 | 成人男性 |
抗体 | 抗ミトコンドリア抗体、IgM | なし |
合併症 | Sjögren症候群、慢性甲状腺炎、関節リウマチ | 潰瘍性大腸炎 |
覚え方
PBC→BABA(ババァ)しかもM→中年女性・抗ミトコンドリア抗体・IgM
PSC→Seinen(青年)→成人男性
PSC→Seinen(青年)→成人男性
障害部位→癌
障害部位に着目すると、PBCは肝内胆管で、PSCは肝内外胆管という違いがあります。
肝内胆管癌は肝癌に分類されるため、PBCは肝癌のリスクとなります(医師国家試験109I15に出題)。胆管癌ではないので注意!
病態→病理
覚え方
PBC→Bile ductがぶっ潰れる→非化膿性破壊性胆管炎
PSC→Senika(線維化)→輪状線維化
PSC→Senika(線維化)→輪状線維化
以上です。
少しでも参考になれば幸いです。
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