ルビプロストン(アミティーザ®️)、エロビキシバット(グーフィス®️)、リナクロチド(リンゼス®️)の違いについてまとめました。
一覧表
アミティーザ | グーフィス | リンゼス | |
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作用機序 | クロライドチャネルアクチベーター | 胆汁酸トランスポーター阻害 | グアニル酸シクラーゼC受容体アゴニスト |
用法 | 1日2回・食後 | 1日1回・食前 | 1日1回・食前 |
用法の理由 | 空腹時投与で嘔気出やすい | 胆汁酸分泌前の方が効果大 | 食後では下痢出やすい |
副作用 | 下痢(30%) 悪⼼(23%)、腹痛(6%) | 腹痛(19%) 下痢(15.7%) | 重度の下痢(頻度不明) 下痢 (11.6%)、腹痛(1.6%) |
併用注意 | ー | 胆汁酸製剤、Al含有製剤 陰イオン交換樹脂 | ー |
腎機能障害 | 重度の腎機能障害 では1日1回から開始 | ー | ー |
肝機能障害 | 中等度⼜は重度の肝機能障害 (ChildPugh分類B or C) 1⽇1回から開始 | 胆道閉塞や胆汁酸分泌低下 では効果が期待できない場合がある | ー |
妊婦への投与 | 禁忌 | 有益性投与 | 有益性投与 |
薬価 | 246.0円 | 211.6円 | 179.8円 |
それぞれの特徴
リンゼス
注意すべき相互作用や肝腎機能障害がなく、しかも安いため使い勝手が良い薬剤です。cGMPを増加させるため、便秘による腹痛や不快感を軽減させる作用もあります。
アミティーザ
空腹時に服用すると嘔気の副作用が出やすいためこの中では唯一の食後投与になっています。腎機能障害では蓄積性もあります。プロスタグランジン誘導体のため妊婦には禁忌です。
グーフィス
その作用機序からすると肝疾患や胆道疾患があると併用薬の観点からも使いづらいです。投与初期には腹痛の副作用が出やすいのも特徴です。
用法の違い
アミティーザのように、濁音が最後に付くものは食後投与と考えると覚えやすいです。
アミティーザは嘔気の副作用予防のため食後投与、リンゼスは食後だと効きすぎるため食前、グーフィスは作用機序からして胆汁酸分泌前の食前投与となっています。
リンゼスの場合、効果不十分な場合には食後投与に変更することもできます。
以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
少しでも参考になれば幸いです。
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