癌性疼痛の緩和によく使われているモルヒネですが、肝障害や腎障害がある時には体内動態が変化し、副作用が出現するリスクが上昇します。
簡単にまとめてみました。
モルヒネの代謝経路
モルヒネは、肝臓でグルクロン酸抱合を受け、薬効のないモルヒネー3ーグルクロニドと、薬効を持つモルヒネー6ーグルクロニドになります。これらは腎臓で排泄されます。
これらのことから、肝障害患者や腎障害患者では代謝や排泄が遅延し、鎮静が効きすぎるなどの副作用が問題となるリスクが高くなります。
薬剤師国家試験にも出題されています
第103回薬剤師国家試験問題より引用
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以上です。
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