ビスホスホネートの副作用で注意すべきは食道潰瘍と顎骨壊死です。この記事では顎骨壊死について解説します。
骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(Anti-resorptive agent-related Osteonecrosis of the Jaw)、ARONJと略します。
「ビスホスホネート薬を服用していることを歯科の先生にも伝えてくださいね」と患者さんに繰り返し言うのはこれですね。
ARONJの診断基準
1)BP またはデノスマブによる治療歴がある。
2)顎骨への放射線照射歴がない。また骨病変が顎骨へのがん転移ではないことが確認できる。
3)医療従事者が指摘してから 8 週間以上持続して、口腔・顎・顔面領域に骨露出を認める、または口腔内、あるいは口腔外の瘻孔から触知出来る骨を 8 週間以上認める 。ただしステージ 0 に対してはこの基準は適用され ない。
2)顎骨への放射線照射歴がない。また骨病変が顎骨へのがん転移ではないことが確認できる。
3)医療従事者が指摘してから 8 週間以上持続して、口腔・顎・顔面領域に骨露出を認める、または口腔内、あるいは口腔外の瘻孔から触知出来る骨を 8 週間以上認める 。ただしステージ 0 に対してはこの基準は適用され ない。
BPはビスホスホネート薬です。
下顎に好発しやすい
正確なメカニズムは不明とされていますが、顎骨には上皮を貫通して歯が生えているため、感染や炎症が波及しやすいためと考えられています。
歯科医師国家試験問題で理解度をチェック!
歯科医師国家試験 111C49より引用
画像は省略してます。
原因薬剤を休薬しても、骨に沈着しているため長期間効果が持続してしまうため難治性です。口腔内を清潔にするなどの予防が1stです。
以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
少しでも参考になれば幸いです。
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