同種同効薬の違い

イソプレナリンとドブタミンの違い

2018年5月23日

一般的に、心停止やショック時にはアドレナリンやノルアドレナリンがよく用いられます。一方で、イソプレナリンはそんなに名前を聞く機会が少ない印象があります。調べてみるとイソプレナリンは凄い能力を持っていました。

アドレナリンについてはこちらアドレナリンとノルアドレナリン 違いと使い分け 作用機序 ゴロ

洞不全症候群にイソプレナリンを用いる理由

洞不全症候群は高度な洞徐脈や洞房ブロック、洞停止を呈する症候群ですが、心拍数を上げたいのならβ1受容体刺激作用のあるドパミンやドブタミンでもいいような気がしますよね。

作用するβ1受容体の違い

ドパミンやドブタミンが作用するのは、心筋のβ1受容体です。

β1受容体刺激→Gsタンパク活性化→アデニル酸シクラーゼ活性化→cAMP増加→PKA活性化→筋小胞体からCa動員→心筋収縮力増強

となります。記憶が怪しい方はGタンパク質共役型受容体ゴロとシグナル伝達

一方で、イソプレナリンは洞房結節のβ1受容体に作用します。

洞房結節の機能を亢進して、房室伝導を促進させます。そのため、ブロック時に作用して洞調律に回復させる作用を持ちます。

だからこそイソプレナリンは副作用として催不整脈作用があります。よく循環器で耳にする「電気的」「メカニカル」というのは、「電気的」=洞房結節に作用。そして「メカニカル」=心筋に作用ということだと思います。

 

参考文献

ICUとCCU 11年11月号 35ー10―集中治療医学 βブロッカーをめぐる話題

麻酔薬および麻酔関連薬使用ガイドライン 第3版 日本麻酔科学会

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医学部へ学士編入した薬剤師です。医学や薬学について書いています。ご質問やご指摘があればお気軽にどうぞ。