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薬剤師国家試験の勉強方法とおすすめ参考書

2018年3月18日

薬剤師国家試験の受験を控えた薬学生の方から、国家試験の勉強法について質問を受けましたので、公開しておこうと思います。

著者は第99回の国家試験を合格できましたが、今思うとバタバタしていて時間もなく、あれでよく受かったなと思います。

 

受験までのスケジュール

1月半ばまで研究室で、後輩の研究の立ち上げを手伝っていました。(教員により強制されてあくまでも自主的に!)

当時は受験が3月1日、2日でしたが、本当に時間が足りませんでした。

 

実際の勉強方法

薬理学の勉強方法

こちらの記事にも書いていますが、あくまでも主体は問題演習です。参考書を一から読んでいたらまず間に合わないので。

 

オススメ教材

                           

これだけです。教材は他の予備校が出しているものを使ってもいいですが、浮気してあっちもこっちもという風に使うと消化不良を起こして結局何も頭に残りません。

なので1つに決めたらそれだけを何度も繰り返して使ってください。

 

勉強の順番

やり方の鉄板は、下のサイクルの繰り返しです。

領域別問題を解く→わからなかったところを青本で見る→領域別問題→青本

これまでの6年間で、自分が得意なところや研究に関連しているところは覚えていますが、その他は忘れていることが多いので、「解けなくて当然」というスタンスで臨んでください。

 

重要ポイント

国家試験勉強で重要なポイントは、

「最低でも2周して記憶を定着させる」

「原理を理解して類推する」

だと思います。

①まずはざっくりと領域別問題集を各分野1周し、どんなことがわかっていないと解けないのか、自分はどれくらいやばい状況なのかということを認識していきます。

初見で解けた問題は原理まで理解できていることが多いので○をつけて解説はサラッと流す。できなかった問題は×をつけて2周目に回しましょう。

問題集で学んだことは青本に書き込んで自分専用のまとめノートにしてしまいましょう。

ここでは各分野のおおまかな知識を頭に入れていくのが目的です。

②そして2周目には、各分野を横断的に繋げていきます。

 

知識を横断的に使う例

テトラサイクリン系のミノサイクリンが過去問に出た時を例にとってみましょう。

ミノサイクリン塩酸塩錠50mg「サワイ」添付文書より引用

有機化学の観点

「ベンゼン環に似た環状構造が多いなぁ」「炭素が多いから脂溶性かなぁ」「環状構造だからキレートとか作りそう」

⬇︎

微生物学の観点

「脂溶性ってことは細胞膜通過しやすそう」「主に細胞内寄生菌に効くのかな」

「細胞内寄生といえばリケッチア、クラミジア、マイコプラズマか」

⬇︎

薬物治療学の観点

「細胞内寄生の非定型肺炎ではこれが治療に用いられるかも」

⬇︎

薬剤学の観点

「脂溶性だし、腎排泄型ではなさそうだな」

⬇︎

実務の観点

「キレート形成しやすそうな構造ってことは、2価とか3価の金属イオンと相互作用して吸収が低下しやすそうだな」

 

このように各分野の知識を総動員することで、別の分野を勉強してても登場してきますし、知識の定着を図れます。しかも推測する能力を鍛えられるので、思考能力を問う今の薬剤師国家試験に適したやり方だと思います。

薬学生の方々から多くご質問いただいています。わからないことがあればお問い合わせにお気軽にどうぞ。

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医学部へ学士編入した薬剤師です。医学や薬学について書いています。ご質問やご指摘があればお気軽にどうぞ。