医学部へ入り直そうと考えた時、その手段としてはセンター試験など一般入学試験を受ける再受験か、大学レベルの内容を問われる学士編入学試験かで迷うと思います。
実際に体験したことも含めて、その違いを簡単にまとめてみました。参考にしてみてください。
一般入学試験
・倍率は低い(15倍ほど)
・センター試験+二次試験
・面接のウエイトは小さい(明らかな異常者を切るだけ)
・あまり併願できない
・18歳の一般生と同時入学なので仲良くなりやすい
・センター試験+二次試験
・面接のウエイトは小さい(明らかな異常者を切るだけ)
・あまり併願できない
・18歳の一般生と同時入学なので仲良くなりやすい
学士編入学試験
・倍率は高い(20倍前後)
・生命科学+英語(大学によっては+物理+化学+数学)
・面接のウエイトが大きい
・試験日が重複しないかぎりいくつでも併願可能
・一般教養過程をスキップして2年次から編入→学費生活費教科書代の節約
・すでに仲良しグループが固まっている中に入っていく必要がある
・生命科学+英語(大学によっては+物理+化学+数学)
・面接のウエイトが大きい
・試験日が重複しないかぎりいくつでも併願可能
・一般教養過程をスキップして2年次から編入→学費生活費教科書代の節約
・すでに仲良しグループが固まっている中に入っていく必要がある
メリットを追記しておきます。
受験科目が基礎医学なのでそれぞれの科目の講義が理解しやすいですし、実際に4年時のCBT試験でもいい成績が取れます。
どちらを選ぶか
自分の強みをから、どちらかより合格できる可能性が高いか考えていくのがいいようです。
・センター試験の国語の現代文、古文や漢文、日本史や世界史、そして二次試験の数学に苦手意識がない+二次の数学も得意
→一般入学試験
・生命科学系の大学を出ていて、生命科学が得意+英語論文を読み慣れている
→学士編入学試験
優先順位はもちろん自分にとって合格可能性の高い方が優先ですが、学費や生活費、参考書代もばかにならない上、臨床に出るのに1年以上の差が生まれてしまいます。
年収で考えると数百万の差が出てしまうため、もし生命科学系の出身で基礎ができているのなら学士編入をお勧めします。
おすすめの書籍
以上のことはこちらの本にも詳しく書かれています。検討されている方はぜひ一度手に取ってみてください。
学士編入を検討してる段階で身近に学士編入した方がいれば質問できるでしょうが、いない場合にはこの書籍を読むのが早いと思います。
1188円と安く、分厚くないのですぐに読み終えることができます。看護師や薬剤師、その他様々なバックグラウンドの先輩方の実体験が載せられているため、いろんな方々の参考になると思います。
以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
少しでも参考になれば幸いです。
コメント
4月から薬学部に入学したものです。
元々、医学部を目指していて2浪の末に入学しました。1ヶ月程授業を受けて、入学当初に比べれば興味を持てたのですが、化学に興味を持てません。受験の時、化学は1番得意な科目でしたが好きではなかったからかもしれません。
仮面浪人も考えましたが、去年まで浪人していた状況を考えると合格の可能性は低いと思います。
そこで、学士編入試験について質問です。大学卒業後、どのようなタイミングで受験される方が多いのでしょうか。
また、在学中にやっておいた方がいい事を教えていただきたいです。
長文になってしまいすみません。
れもん 様
コメントありがとうございます。
周りには卒業間も無く学士編入学試験を受験された方(20代前半)、卒後数年程働いて受験された方(20代後半)、仕事をかなり長く続けてから受験された方(30代〜40代)の方など様々です。
その中でも多いのはやはり卒後数年働いて受験される方が最も多いですね。卒後間も無く受験された方では社会人経験が無いことが、かなり働いた方では年齢がハンディキャップになるためそのように偏ってくるのだと思います。
在学中にやっておいた方がいいこととしては、
・各科目を繋げて考える癖をつける
例)有機化学で「この薬は油に溶けやすい」→薬物動態学「だからこの薬は肝臓で分解される」→薬物治療学「この薬は肝臓が悪い人には使いにくい」
・英語の論文を読めるようにしておく
薬学部1.2年で習う内容(英語、有機化学、物理化学、生理学、免疫学、細胞生物学、分子生物学など)は、学士編入学試験で問われる分野です。なので今のうちからしっかり基礎を固めておきましょう。各科目を繋げて考えれるようになると、自分で導けるので暗記量がグッと減ります。頑張ってください。