モルヒネの肝障害や腎障害での安全性

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医療従事者に必須の知識

癌性疼痛の緩和によく使われているモルヒネですが、肝障害や腎障害がある時には体内動態が変化し、副作用が出現するリスクが上昇します。

 

簡単にまとめてみました。

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モルヒネの代謝経路

モルヒネは、肝臓でグルクロン酸抱合を受け、薬効のないモルヒネー3ーグルクロニドと、薬効を持つモルヒネー6ーグルクロニドになります。これらは腎臓で排泄されます。

 

これらのことから、肝障害患者や腎障害患者では代謝や排泄が遅延し、鎮静が効きすぎるなどの副作用が問題となるリスクが高くなります。

 

薬剤師国家試験にも出題されています

第103回薬剤師国家試験問題より引用

クリックすると拡大します

[su_spoiler title=”正解・解説はこちら” icon=”caret”]答えは1、3です。

<私の思考過程>

「肝癌再発患者で2週間前から日中の傾眠傾向」

①肝癌ということは背景に肝硬変があった可能性が高く、それによる肝性脳症?もしくはモルヒネ代謝遅延による副作用?

②アンモニア濃度は基準範囲内→フィッシャー比など他の検査はないものの肝性脳症の可能性は考えにくい

③尿素窒素やクレアチニンも高く、Ccrも高度に低下している→モルヒネ代謝物の排泄遅延の可能性が高い

④モルヒネを変更するということは、強オピオイドじゃないと疼痛コントロールできないから2、4、5除外。

フェンタニルは脂溶性がめっちゃ高い→肝代謝だけど活性代謝物はないからOK。オキシコドンも慎重投与の記載でモルヒネより投与しやすい。

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以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

少しでも参考になれば幸いです。

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