医療従事者に必須の知識

坐薬の入れ方、入らない時の対処法〜アンヒバ、カロナール、アルピニー編〜

2018年5月7日

今回はお子さんの発熱で、解熱剤の坐薬が入らなくて困っているお母さんお父さんや、その指導に困っている医療者向けに記事をまとめました。少しでも助けになれば幸いです。

お急ぎの方は「目次」→「坐薬が入らない時の対処法」まで飛んでください。

 

坐薬のメリット・デメリット

口から飲む経口薬と違って、何が長所で何が短所なのでしょうか。

・経口薬→消化管→肝臓で分解→全身

・坐薬 →直腸 →全身

このように、坐薬では肝臓での分解を受けないために、同じ100mgを使ったとしても、全身で作用する量が多くなります。

また、坐薬は効き始めが少しゆっくりな代わりに長く効きます(飲み薬だと効き始めが早いけど、体の中からいなくなるのも早いです)。

 

上記のことがグラフから読み取れます。坐薬と飲み薬で添付文書のグラフを並べてみました。

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カロナール細粒、カロナール坐薬の添付文書より改変

AUC:体の中に入った薬の総量

Tmax:薬の量がピークになるまでの時間

t1/2:体の中で薬の量が半分になるまでの時間

 

坐薬が入らない時の対処法

坐薬を少し溶かす

 

アンヒバやカロナール、アルピニーなどの解熱剤の坐薬は直腸の温度つまり体温で溶けるようにつくられています。

先端部分を手で握って少し溶かすことで潤滑剤代わりになり、スムーズに入れやすくなります。

 

坐薬を入れやすい体勢にする

もしくは、お子さんの体勢を入れにくい状態のまま入れようとしていることも考えられます。

解剖学的にも、オムツを替える時のような足を曲げた状態だと、肛門と直腸がまっすぐになって坐薬を入れやすくなります。

ぜひお試しください。

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医学部へ学士編入した薬剤師です。医学や薬学について書いています。ご質問やご指摘があればお気軽にどうぞ。